この記事では、子作りのおすすめタイミングをご紹介します。
1人目の場合、結婚式・新婚旅行を終えてから、キャリアアップや夫婦の時間を考慮して決めるのがおすすめです。
産後の子作りは、経腟分娩の場合は最短1ヶ月(理想は12か月)後から、帝王切開の場合は1年間後から可能です。
またパートナーが35歳を超えている場合は、妊娠率が大きく下がる「35歳の壁」がありますので、できる限り早めに妊活をはじめましょう。
それでは詳しくみていきます。
子作りはいつから?みんなの平均データはこれ!
初産の平均年齢は30.7歳!
厚生労働省「令和3年度出生に関する統計の概況」によれば、令和元年の初産平均年齢は「30.7歳」です。
ちなみに、調査対象者に対し理想とする初産年齢を聞いたところによると、既婚者は平均「30.45歳」、未婚者は「30.06歳」と回答しています。
日本人女性は、名実ともに30歳前後の初産を目指していると言えそうです。
子作りから妊娠までの平均期間
妊活を始めてから妊娠するまでの期間は、年齢によって大きく異なります。
1,000名規模の調査を行ったところによると、1年未満で妊娠した人の割合は、
・25~29歳 … 72.4%
・30~34歳 … 56.1%
・35~39歳 … 40.4%
と、年齢を追うごとに数値は低くなります。
一方で3年以上かかった人の割合は、
・25~29歳 … 4.0%
・30~34歳 … 8.2%
・35~39歳 … 26.5%
と、今度は年齢が上がるごとに数値が増えています。
このことから、35歳を過ぎると急激に妊娠率が下がる傾向が見てとれます。
初産の希望年齢である30歳をもう少し詳しく見ると、1~2年未満での妊娠は20.1%、2~3年未満は15.6%、3年以上は8.2%となっています。
若ければ若いほど妊娠しやすい、ということが如実にわかりますね。
結婚後の子作りはいつからがベスト?
妊娠しやすさだけを考えれば、子作りを始めるのは「早ければ早い方が良い」で間違いありません。
ただし、身体への負担や制約が多くなるので、結婚式と新婚旅行は子作り前に済ませるのことをおすすめします。
また、女性側のキャリアアップや、若いうちにパートナーと二人で過ごす時間をどのくらい確保するかも、子作りの時期を考える上では重要です。
妊活を優先しすぎて後悔している人も少なくないので、パートナーとよく話し合い、バランスを見て後悔のない選択をしましょう。
子作りは結婚式・新婚旅行より後がおすすめ
パートナーとの結婚が決まってすぐに子作りを開始したいと考えられる方もいますが、結婚式や新婚旅行の前の子作り・妊娠は避けることをおすすめします。
結婚式前の妊娠
結婚式の準備が始まってから妊娠が判明すると、心身ともに多くの負担がかかるだけでなく、手間や費用も余計にかかってしまう場合があります。
具体的には以下のようなケースが考えられます。
- つわりで体調が辛い安定期前の時期に、打ち合わせに出かけたり自宅で作業を進めなければならない
- 体系の変化が大きいため、後々ドレスや矯正下着を変更しなければならない
- 身体への負担低減のため二次会が行えない(お店や幹事、友人にキャンセル)
- 万が一切迫流産などになってしまうと結婚式自体を中止せざるを得なくなる
結婚式の準備は意外とやることがあって忙しいので、特につわりの時期と重なるとかなり辛くなります。
結婚式が終わるまで心身ともにヒヤヒヤすることになりますので、結婚式をしようと考えている場合は、妊娠の計画をきちんとして、お式のあとに子作りを始めることをおすすめします。
新婚旅行前の妊娠
新婚旅行の前に妊娠が発覚すると、行動に大きく制限がかかるため、希望の新婚旅行ができない可能性があります。
産婦人科の先生は妊娠中に飛行機に乗ることを推奨されない場合が多いので、まず行き先がかなり限定されます。
さらに旅行先での食事やアクティビティ、スケジュールも身体に無理のない範囲となるので、通常より多くの制約を受けます。
出産してから子どもと一緒に旅行するのも楽しいのですが、大人だけで旅行できるチャンスはしばらく訪れません。
一生の記念となる新婚旅行を思い切り楽しむためにも、新婚旅行前は避妊することをおすすめします。
パートナーが35歳以上ならなるべく早めに妊活を
妊活には、男女ともに妊娠率がグッと低下する「35歳の壁」があります。
パートナーどちらかが35歳に近いまたは超えている場合は、早めの妊活開始をおすすめします。
女性側の「35歳の壁」
卵子は有限で、胎児の頃をピークに減少し続けます。はじめは約700万個ほどあった卵子は、思春期には20~30万個にまで減り、35歳の時点ではさらに少ない数しか残っていません。
また加齢とともに卵子の老化が進み、受精しにくくなると同時に、流産のリスクも高くなります。
男性側の「35歳の壁」
実は不妊の約48%は男性側に原因があります。
精子も35歳頃から老化現象がみられ、遺伝子に異常のある精子の割合が増えたり、精子の力が落ちていく傾向があります。
自宅で簡単に精子濃度を計測できるキットもありますので、一度試してみるのもおすすめです。
「結婚後すぐ子作り」のメリットデメリット
結婚後すぐ子作りを始めるメリット
結婚後すぐに子作りを始めるメリットは主に次の4つです。
- 子作りのチャンスを増やせる
- より体力がある内に子育てができる
- 親戚とより仲良くなれる
- 夫婦で過ごす時間が長くなる
子作りを早めに始める方は、特に「欲しいと思ってすぐに子供ができるとは限らない」というのが理由として大きいようです。
晩婚化の影響もあり、実は不妊で悩んでいる方も多く、タイミングをとっているけどなかなか授からない、早期に流産してしまった、という話を周りでもよく聞きます。
なるべく若いうちから始めてチャンスを増やすのがメリットの大きい1つですね。
また子供がいると、子供と会わせに親戚と集まる機会も増えますし、会話も子供の話題で自然と弾みます。
夫婦もおのずと過ごす時間が長くなるので、夫婦仲も深まるという良さもありますよ。
結婚後すぐ子作りを始めるデメリット
一方で、結婚後すぐに子作りを始めると次のようなデメリットもあります。
- 夫婦だけで過ごせる時間が少ない
- 貯金する時間がない
- しばらくキャリアアップが難しくなる
「結婚してしばらくは夫婦2人の時間を満喫したい」という方も多いと思います。
子供がいると外出先もお金の使い方も子供優先となり、何より自由な時間がありません。
海外旅行やレストランでの外食など、子供がいると難しいことをある程度満喫してから子作りを始めるというのも、後々の子育てを元気に乗り切るポイントかもしれません。
「結婚後しばらく2人の時間を楽しんでから子作り」のメリットデメリット
結婚後しばらくしてから子作りするメリット
結婚後しばらく時間をおいてから子作りするメリットは次の3点です。
- 新婚生活を満喫できる
- 貯金や将来設計をする時間ができる
- ある程度キャリアアップしてから育児ができる
新婚の一番ラブラブな時期に、大人だけでゆっくり過ごしたりアクティブに出かけたり、思い出をたくさん作れるのが大きなメリットです。
また、結婚したら初めにパートナーとライフプランを話し合うのもおすすめです。
何歳頃に子供が欲しいか、教育にどのくらい注力するか、家や車をいつ頃買いたいかなど、あらかじめ希望を話し合っておくと、計画的に貯金したりスムーズに妊活に動き出せます。
結婚後しばらくしてから子作りするデメリット
一方で、結婚後しばらく時間をおいて子作りするのにはデメリットもあります。
- なかなか子供を授からない可能性がある
- 体力的に子育てがきつくなる
- 夫婦で時間を合わせづらくなる
のんびり構えていて、いざ子どもを作ろうとしたら体質的に出来にくく、授かるまで何年もかかってしまう、ということもあり得ます。
あとになって「もうちょっと早く妊活を始めればよかった・・・」と思うケースも少なくないようなので、年齢も考慮して子作りを始める時期を決めましょう。
また夫婦だけだと、仕事や飲み会、遊びなど、お互い自由に時間を使えるからこそ、かえって夫婦の時間が取りづらかったり、妊活のタイミングが合わないというケースもあるようです。
産後2人目の子作りはいつからがベスト?
出産による身体への負担は大きく、産後の身体が元に戻るまで6~8週間かかるのが一般的です。
第二子を早く望んでいても、身体の回復を待たずに妊娠してしまうと様々なリスクが高まります。
特に産後すぐの妊娠を望まない場合は、必ず避妊するようにしましょう。
最短で1ヶ月後、理想は12か月後から
出産後の一か月健診の際に、母体の順調な回復が確認されれば、お医者様から性交の許可が出ます。
そのため経腟分娩の場合、最短で産後1か月後から子作りが可能です。
ただし、2018年にカナダの大学の研究で以下のことが発表されました。
産後、次の妊娠までの期間が1年未満だと、女性の年齢に関係なく、早産や未熟児、新生児と母親の死亡率上昇といったリスクがある
リスクを最小限にするには、次の妊娠まで12ヵ月から18ヵ月空けることが理想といえます。
生理が来ていなくても排卵していることはありますので、可能性があることを念頭におき、今後の家族計画についてパートナーと事前に話し合っておくことをおすすめします。
帝王切開の場合は1年間は避妊が必要
帝王切開の場合、子宮破裂のリスクがあるため次の妊娠まで原則1年間は空けるよう指導されます。
特に、分娩後6か月以内の妊娠(分娩から分娩の期間が18か月以)の場合、妊娠・出産に関する以下のリスクが高まるとされています。
・胎児異常や早産のリスクが高まる
・陣痛の際の子宮破裂リスクが高まる
母子ともに健康な妊娠・出産を迎えるために、1年間はしっかり避妊するようにしましょう。
ただ、子宮の回復には個人差が大きく、1年空けずに妊娠してしまったからといって必ずしも危険とは限りません。
高齢で妊娠を急いでいる場合には〝最低半年間空ければ良い″と指導している病院もありますので、お医者様と相談して時期を決めることをおすすめします。
2人目を〇歳差にしたい場合いつから?子作りタイミング計算早見表(1歳差、2歳差、3歳差)
2人目の年齢差に希望がある方も多いと思います。
そこで、2人目を1歳差、2歳差、3歳差にする場合の子作りタイミングの早見表をご紹介します。
ただし、妊娠の期間には個人差があります。正産期は37週から40週までありますし、早産となる方もいらっしゃいますので、あくまで目安としてお考え下さい。
子作り時の上の子の年齢 | |||
1歳差 | 2歳差 | 3歳差 | |
上の子が4月~7月中旬生まれ | 0歳の7月中旬~1歳の7月上旬 | 1歳の7月中旬~2歳の7月上旬 | 2歳の7月中旬~3歳の7月上旬 |
上の子が7月下旬~3月生まれ | 0歳の7月上旬まで | 0歳の7月中旬~1歳の7月上旬 | 1歳の7月中旬~2歳の7月上旬 |
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